2022年に入って株価はややさえないものの、米国株式インデックスファンドの人気はとまりません。
2022年3月17日に「楽天・全米株式」(楽天VTI)が、2022年3月18日に「SBI・V・S&P500」が節目の純資産総額5000億円を突破しました。
米国株式インデックスファンド3本で合計2兆円超!
米国株式インデックスファンドで純資産総額がトップなのは「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。純資産総額は2021年7月2日に5000億円を突破し、2021年2月10日にインデックスファンドで初めて純資産総額1兆円を超えています。
この3本の人気ファンドの合計で純資産総額は2兆円に超えています。
それぞれのファンドの設定来の純資産総額の推移をグラフにしました。
それぞれの設定日と、執筆時点での信託報酬は次のとおり。
設定日 | 信託報酬(税抜) | |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
2018/07/03 | 0.088%以内 |
SBI・V S&P500 |
2019/09/26 | 0.088% |
楽天 全米株式 |
2017/09/29 | 0.150% |
最後発のSBI・V・S&P500がとても頑張っている感じですね。3月中にも純資産総額で楽天・全米株式を抜きそうです。
この3本は運用の違いに表のような特徴があります。
運用方法 | |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
自社でS&P500の各企業の株式を保有 |
SBI・V S&P500 |
S&P500に連動するバンガードETF「VOO」を保有 |
楽天 全米株式 |
CRSP U.S. Total Marketに連動するバンガードETF「VTI」を保有 |
◆指数に含まれる銘柄数の違いなどは以下の比較記事もご参考に!
値動きで言えばS&P500とCRSP U.S. Total Marketはほぼ同じです。
楽天・全米株式の勢いがやや弱いのは、対象指数の人気や運用方法の違いというより、信託報酬がこの3本のなかでやや高いことが原因ではないかと見ています。
株価が冴えない時期も米国株に多くの資金が流入している
2022年に入ってから米国も株価が一時急落したものの、3ファンドとも純資産総額は節目を迎えています。つまり、どのファンドも資金流入はとまっておらず、米国株に多くの資金が流入している状況には変わりません。
いずれ株価が伸びるときに向けて、いまのような時期に「力をためておく」ような投資ができるといいですね。
どれくらいの期間で株価がまた大きく伸びるかはわかりませんが、伸びたときにこの投資が大きなリターンを生み出します。インデックスファンドは長期的な目線で保有していくことが重要です。このように資金流入が続くことはよいことだと私は思います。
コメント