私は20代から投資を始めたことは本当によかったと考えています。
私もそろそろ30代が見えてきました。30歳って、昔はすごい大人だと思っていたけどまだ未熟ですね(私だけかも?)。。。でも投資は20代ではじめてよかったと本当に思っています。Twitterのいろんな人の発信と、過去の自分の選択に感謝しています。
— なまずん🐠20代インデックス投資🐠 (@gameoftheweak) May 4, 2021
その理由は,お金やそれに関する知識によって「選択肢を増やすことができた」と感じるからです。
選ぶ権利があれば,好きなことに費やす時間をより増やし,嫌なことに費やす時間をより減らせます。選択肢をより多く持つことは,すなわち「自由」により近い状態ともいえます。
投資を始めたことがなにをもたらしたか
長期投資の時間軸を考えればまだ序盤戦です。「投資がなにをもたらしたか」を語るにはまだ早すぎます。そこでこの記事は「投資を始めたことがなにをもたらしたか」を書いていくことにします。
お金で解決できることについて可能性を広げた
そもそも私が投資をするのはお金を増やすためです。人生におけるさまざまな選択肢を増やすためにお金は有用です。お金は小さいことから大きいことまで,選択肢を直接的に増やすことができます。
また,私は収入を労働に頼っている状態です。なんらかの事情で仕事が続けられなくなったときにも,お金があれば生活の心配をする必要はありません。勤務先の方針が急に変わって,嫌な仕事を押し付けられたときにも逃げるようなことができます。
まだ短い投資家人生ですが,現在のところ投資金額に対して30%以上の利益が出ています。もちろん最終成果はどうなるかはわかりません。短期間でプラスになっていることは幸運による要素も大きいです。
しかし,長期的にはお金が増える可能性は高いです。お金で解決できる選択肢の幅はこれからも広がっていくと考えています。
◆運用の経過を毎月まとめています。
いま使ってもよいお金の目安ができた
長期投資のための計画をつくったことで,将来のために守らなければいけない資金と,いま使ってもいい資金の目安がわかるようになりました。
将来に向けて漠然とお金の不安がある人は多いでしょう。私もそうでした。
私の場合,将来への不安はおもに資金不足に関するものでした。老後資金の準備と,諸事情で私の収入がなくなってしまった場合の不安が大きかったです。ですが,長期投資の勉強を通して,私は将来の漠然とした不安をほぼ解消することができました。
たとえば,老後資金の準備については,「30歳までに1000万円を株式インデックスファンドで持ち,老後まで運用し続ける」という現状の方針で生きるに十分な程度には確保できると考えています。また,突然の事故や病気といったリスクには十分な保険で備える選択をしています。
おぼろげだった心配の対象がはっきりして,必要な対策を打てていることで,逆にいま使っても大丈夫な資金の目安もわかるようになりました。「将来が不安で,いまお金を使うのが怖い」というおそれから解放されて,いまの生活に資金をまわす選択も自由にできるようになったのです。
もちろん,運用の成果は保証されたものではなく,他の要因でも大きく変わってきます。余裕をもたせることと,ときどきの見直しは必要です。それでも目安を持てることは心の安定にもつながります。
◆人によって状況は異なりますが,多くの人にとって老後資金の不安は20代からの積立投資で解消できるでしょう。
運用で余計なリスクをとらなくてすむ
下図は『ウォール街のランダム・ウォーカー』に掲載されているS&P500指数への積立投資をした場合のリターンをあらわしたものです。
この図によれば,運用期間が十分に長ければプラスのリターンを得られる可能性が高まります。運用には時間軸という要素があるのです。
運用期間が長いほど資産を大きくできる可能性が高まります。複利の効果もあいまって,資産が資産を生む好循環もより大きく期待できるでしょう。人生の早い段階から資産運用を始めておくことは有利な選択です。
そして運用期間を長くとれるならば,過度のリスクを取る必要がありません。レバレッジをかけたり,数銘柄の個別株に集中投資したりしなくても十分です。「賭け」のようなリスクの非常に高い運用とは距離をおくことができます。
現金や債券などのリスクの低い資産をもち,過剰な値動きを抑制しつつ運用の成果を得るような手法を選ぶことができます。
一方で,「若いからこそ挽回のチャンスが多いので,リスクを取った運用をしやすい」という考え方もあります。これも選択肢として一理ありますが,私はゴールから逆算していく設計するほうが好みです。失敗したところに悪いことが重なる可能性もあるからです。
知らないと活用できない制度の知識を得るきっかけになった
NISAのような非課税投資制度だけでなく,長期的なライフプランニングの検討を通じて,年金のような社会保険制度や税に関する視点も得ることができました。
社会保険にはどのような仕組みがあって,どんなときにどんな給付を受けられるかといった知識から,不動産取引の基礎知識,いずれ発生する相続の仕組みなども学ぶきっかけになりました。
これらの制度は,使える仕組みがあっても知らなければそもそも選ぶことができません。選択肢を知るうえで,投資はよい入り口になりました。
選択肢を広げて自分にあったものを選ぶ
変化の激しい時代において,人生の早い段階でなるべく選択肢を広げ,そのときどきで自分にあったものを選んでいくという考え方は私がおすすめしたい方法です。20代から将来を見据えていくうえで,長期投資を学んだことは選択肢を広げるためにとても有用でした。
知らなければ選べないこと,準備しておかないと選べないことはたくさんあります。そしてお金や投資に関する選択はこのようなものが多いように感じます。
基本書を何冊か読み,長期投資の実践者の発信を見て投資を始めましたが,今も知らないことはたくさんあります。それでも方針さえ誤らなければ将来に向けての選択肢は広がっていくでしょう。
20代の資産運用はまだ序盤も序盤,今後も行き先を見通しながら計画的に実践していきたいと思います。
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