20代で投資を始めなければよかったと思う理由

私の投資戦略
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私は投資を始めた人で,そして始めて本当によかったと思っています。そこで前回は「投資を始めてよかった理由」を書きました。投資を通じて人生の選択肢を広げることができたという趣旨でした。

20代から投資を始めてよかった理由
私は20代から投資を始めたことは本当によかったと考えています。 私もそろそろ30代が見えてきました。30歳って、昔はすごい大人だと思っていたけどまだ未熟ですね(私だけかも?)...

でも,始めなかったら別の考え方もあったかもしれないよね。

うーん,そうかな? でも,確かにそれは考えてみる価値があるかも。

当たり前のことですが,「投資する」という選択肢は「投資をしない」という選択肢と裏表の関係にあります。投資家は投資をしない人の世界を知らずに過ごすわけです。

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敵陣から眺めてみる意味

「将棋の対局中に,盤を敵陣から眺めると絶妙手が見つかることがある」と言った棋士もいるように,異なる立場の視点をもつことでより適切な判断につながることがあります。

投資をしない人の世界からは,投資をすることでハマってしまうかもしれない「落とし穴」が見えてくるかもしれません。投資家としてよりよく生きる選択をするために,今回はそのような視点で考えてみました。

ただし,私は投資をすでに始めて数年を経ているので,「始めなくてよかった理由」ではなくて,始めた人による「始めなければよかった理由」を探していきます。

投資を始めなかったらよかった?

そしてそのような視点で見つけたものは,次のような人生の選択肢にかかわるようなものでした。

「入金ファースト」の発想になってしまう

資産を増やす第一の方法は入金です。元手がなければ投資はできません。

そして,小さな元本では増えたといってもたかが知れています。100円が2倍になっても200円ですが,1億円が2倍になれば2億円です。元本を大きくすることは収益額に直接的に影響を及ぼします。そのため,入金するために適度に節約していく発想は大切でしょう。

しかし,入金のための節約が行き過ぎてしまうと,お金が本来もたらしてくれる選択肢を自ら捨てることになってしまわないでしょうか。

「お金が増えるか・減るか」だけを行動の指針にしてしまうと,支出の場面では必然的に「お金を使わない選択」を重ねることになります。お金を使わないほうを必ず選ぶのでは,結局はお金がない人と同じ選択の結果に押しどめられてしまうのです。

もちろんその先に,最短期間でのFIREを最重要目標にしているような場合は選択肢を広げていることにはなります。しかしそうでなければ自ら囚われの身になる必要はないでしょう。

節約が重要であることは,『投資の大原則』(バートン・マルキール,チャールズ・エリス)などの多くの本で書かれる当たり前のことです。だからといってそれを至上化した「入金ファースト」化するのは行き過ぎではないかと感じます。

◆『投資の大原則』は私のオススメ入門書の一つです。

インデックス投資を推す2人の学者の共著:『投資の大原則』
なまずんです。 バートン・マルキールとチャールズ・エリス。インデックス投資家ならば,その名を知らない人はいないとしても過言ではありません。 その2人の共著の第2版が20...

「開いた世界」が投資からは得られない

次に私が懸念点として思いついたことは,趣味の追求や人間関係の付き合いが後回しになることです。

私は,お金が増えることと人生が豊かになることは別物だと考えています。私にとって,豊かさにはお金に加えて楽しみや人付き合いが必要です。

人生の豊かさの指標化は難しいものの,主観的な幸せ感である「幸福度」と近いものがあります。その幸福度は,収入が増えていくとある程度までは上がっていきますが,ある程度のところで頭打ちになると言われています(参考)。

また,資産規模と幸福度もある程度までは上がるものの,1億円の単位になればすでにほぼ頭打ちになっているとの米国の調査もあります。

人によって幸福度の感じ方は異なるでしょうが,私はこの調査は妥当だと直観的に感じます。

本気で楽しめる趣味の追求や,心を許せる友達と関係をつくっていくにはお金も時間もかかります。

投資は基本的には一人の戦いです。お金の話が主になるため,せめて広がっても同じ立場を共有できるのは家族まででしょう。社会とのつながりは少ない「閉じた世界」です。

もちろん投資も楽しいのですが,自分と外界をつなぐ「開いた世界」をいくつか持っておくことは,私にとっては大切なことです。

実は最近,人間関係が狭まってきたのではないかと少し危機感を私はもっています。ただ飲み明かすといった浪費となる遊びというより,経験を積み上げ,世界との出会いに触れていけるような趣味や人間関係を育てていきたいと考えています。

ほかにも,仕事につながるスキルをつけておくことはぜひやっておきたいですね。「お金をもつこと・増やすこと」以外の選択肢の広がりを積極的に獲得していきたいです。

「開いた世界」は若手のほうが入りやすく,後からは入りにくい性質のものもあります。20代・30代のうちに始めておくことが大事ではないかと私は思います。

お金でない部分の「選択肢」を広げるために

お金は人生の選択肢を広げる重要な道具です。投資はお金を増やすという点で,人生の選択肢を広げるうえで鍵となる行為でした。

しかし,その一方で金融資産への投資だけが目的化してしまうと,せっかく多くのお金を持つことで得た人生の選択肢の広がりが活かせなかったり,むしろ時を経て乏しいものとなってしまったりする可能性もあります。

私は「お金をもっていることしか特徴のない人」にはなりたくないんだなとわかりました。

さて,この記事では「投資を始めなかったらよかった理由」としていくつかをあげてきましたが,投資を始めたからといって,必ずこのような落とし穴にハマるわけではありません。

私にとって重要なことは,これらの落とし穴を意識しつつも,投資を実践していくことです。

私は投資をすることが素晴らしいことと考えています。しかし,その立場ゆえ見えていないものがあるのではないかと恐れてもいます。たまには反対側の視点から自分なりに考えてみるのも重要だと感じます。

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