なまずん流・賃貸物件の選び方

生活費
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引越回数が多いなまずんです。本日は引越し当日です。荷物が少ないので,業者に頼まず借りたハイエースに引越荷物を積んでいます。

今日は少しお金の観点も交えつつ,物件の選び方について20代独身の立場から意見を述べたいと思います。

20代会社員は自宅にいる時間が短いため,たいていの人の賃貸物件選びは,ある程度職場に近く,自宅で快適に休息が取れて,かつ家賃が安いことに集約されるでしょう。

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今回,私が借りる物件

私が借りる物件の情報は以下のとおりです。

エリア:東京都23区内
家賃:12万5000円
駅徒歩:4分
広さ:40~45平方メートル
間取り:2DK(リフォーム済洋室×2)
位置:5階角部屋
築年数:30年以上
環境:オートロック付き,エアコンつき,ゴミ収集所あり,スーパー・コンビニ・飲食店多数,通勤時間は短縮
敷金・礼金:1か月

多少手狭なものの,立地の割に家賃は安いです。2人で住むので実質的に家賃は半分の6万2500円となります。

欠点はおもに2つで,夜間も自動車の走行音がやや聞こえることと,築古のため天井や梁が低いこと。ただ,踏切の近くに住んでいた前回よりはずっと騒音レベルは低いです。高さについても頭をぶつけるほどではないため居住には問題ありません。

通勤時間が少し減ることもあり,個人的に非常に好条件でした。

情報集めが鍵

世の中には賃貸物件が山ほどあります。そして物件は一般的な工業製品と違って,全く同じ条件のものは存在しません。

たとえばスマホを選ぶときは価格帯によってグレードが絞られて,その中ではどの製品を買ってもそれほど差がありません。しかし,賃貸物件は同じ家賃でも間取りや立地,周辺環境は大きく異なります。

そんな特徴のある賃貸物件選びですから,成功する物件探しのためには,少なくとも1か月の時間は必要です。その時間で,希望する条件での家賃相場をつかみ,不動産仲介業者から情報が入る状況を作りましょう。私の場合は約2か月間,毎日10分くらいずつ物件探しの時間を作りました。

相場観をつかむには,アプリを利用

後悔しない物件選びの重要な要素が,相場観をつかむ過程です。間取りの使い方などはあとから工夫をできますが,家賃はあとから変更できません。相場観を知るには賃貸物件紹介サービスのアプリを使うのが効率的です。私はLIFULL HOME’Sのアプリをダウンロードして使っていました。

アプリでは条件検索を使います。家賃,広さ,駅徒歩などの条件のほか,沿線や目的駅までの所要時間で条件を設定できます。条件を満たす物件が50件以下程度になるように調整するのがオススメです。複数のパターンで検索する場合は複数の条件を保存します。

私の場合,職場の最寄り駅までの時間という条件を設定し,家賃の上限と広さの下限,駅徒歩の上限を設定しました。条件を保存すると毎日新着物件の通知が来るようになるので,毎日数件の新着物件に目を通すことで,エリア内で家賃の安いエリアや,広さや設備と家賃の関係性が見えてきます。

不動産仲介業者も活用

ある程度目を通して感覚をつかんだら,時間があれば目的のエリアに近い不動産業者に相談に行くのが良いと思います。アプリやウェブサイトではわからない,その街の雰囲気やオススメの場所などを教えてもらえることもあるからです。

アプリやウェブサイトで探した物件情報をいくつか提示しながら希望を伝え,良い物件が出たら教えてもらえるような関係を作れればベストです。

ただし,不動産業者が持っている情報と私たちがアプリやウェブサイトで得られる情報は大差ありません。あくまで,物件の募集が始まったタイミングで教えてもらうことや,入居時期などの条件交渉を頑張ってもらうために関係を作ることになるでしょう。

次に行うべきは,優先すべき条件を固めること

情報をある程度得てきた段階で行うべきことは,譲れない条件を固めることです。条件が変われば選ぶべき物件も変わります。物件選びに後悔しないためにも,譲らない条件と,妥協してもよい条件の検討は必要です。

譲れない条件になりやすいのは,家賃,広さ,駅徒歩,バス・トイレ別,室内洗濯機置場,2階以上,フローリング,通勤時間といった条件でしょうか。

他にも,築年数,間取り,礼金なし,楽器可,コンロ2口以上,コンビニ・スーパーまでの距離で選ぶ人は多そうですね。家族がいればそれに見合った施設が周辺にあるかどうかも重要です。

今回,私は家賃,広さ,駅徒歩,通勤時間,間取りが譲れない条件でした。家では寝るだけに近いので,家賃は抑えつつも駅から近く,通勤時間も短い場所を最優先に考えました。

他の部分は妥協しても良いと考えていたので,築年数は経過していますし,礼金の支払いなどは妥協しました。

コストを下げるポイント

家賃の水準は物件の広さや立地が大きく影響します。コストを下げるには,狭くて人気の低いエリアに住むのも一案です。

しかし,物件の広さや立地を変えてしまうと不便なことも多いです。広さや立地を変えずになるべくコストを抑えるにはどうすればよいでしょうか。

私がオススメするのは,和室,築30年以上の築古物件(「築古」の定義はありませんが,本記事では30年程度から「築古物件」としました),礼金なし物件・フリーレント物件です。人気がなかったり,オーナーが早く空室を埋めたいと考えていたりするのが安い原因ですが,工夫次第で快適・便利な点もあります。

和室を選ぶ

和室は日本古来の様式ですが,洋室に比べ何となく敬遠されがちです。テーブルや椅子,ベッドのある生活に慣れた人にとっては,少し使いづらいかもしれません。同じマンションでも,洋室より和室は1万円ほど家賃が安い例もあります。

和室には和室の魅力があります。ベッドなどを入れないため比較的小さな部屋でも広く使える点は有利です。意外と「洋室でなければできないこと」は少ないように思うので,和室に合わせた生活スタイルに変えてみるのもよいかもしれません。

和室を洋室のように使う工夫もあります。例えば,フローリングマットを敷く方法があります。まったく同じ使い心地とはいかなくても,これにより低コストで洋室のように使えるようになるようです。

私は結果的には洋室の部屋になりましたが,和室でもOKの条件で考えていて,数件内見もしました。

築30年以上の築古物件を選ぶ

築年数は新しいほうが現代の生活スタイルに合っていることは確かです。築古物件の場合,間取りが使いづらかったり,天井が低かったりする場合があります。また,きちんと管理されていても経年劣化による機器故障が起こりやすい問題もあります。

そのため家賃は新築が最も高く,築10年までは家賃が大きく下がり,その後緩やかに安くなっていきます。

一方,立地に着目すると,新しいマンションを建てる土地は減っていることから、駅近の好立地の物件にはそもそも築古が多いです。

近年の物件はきちんと手入れさえすれば,建物本体は100年以上問題なく使えると言われています。築古物件はコスパという観点からは良いのです。

宅配ボックスやオートロックのような共用設備も,築古物件ではないことも多いです。しかし,例えば宅配ボックスがなくても,コンビニで宅配物を受け取るなどの工夫で解決可能です。生活スタイルに最低限必要な設備が揃っていれば,築古物件は余計な造作物がなく,低コストで立地の良い好物件になる可能性があります。

私は今回,築年数には特にこだわりませんでした。30~45年程度の物件を多く見ていたように感じます。結局,築30年以上の物件に決めました。

礼金なし物件・フリーレント物件を選ぶ

コスト面に着目すれば,家賃の他,初期費用が負担になります。初期費用には敷金,礼金,家賃(前払い分含む),仲介手数料,家賃保証,火災保険などが含まれます。

このうち,オーナーの収益である礼金は借り手にとって支払うメリットがほとんどありません。コストを下げるには礼金なし物件を選ぶのがよいでしょう。はじめから礼金なし物件に絞って検索するのも良い選択です。

また,最初の1~数か月,家賃無料で住めるフリーレント物件も魅力的です。費用がかかる引越時期の家賃負担が軽くするためには良い選択肢と言えます。注意点は,無料期間があるぶん解約には制約があり,半年や1年以内の解約には違約金を取られることがほとんどです。

また,礼金なし物件,フリーレント物件とも,長期に住む場合はその大きさが相対的に小さくなります。

私の場合,今回は都心への引越のため,これらの条件が満たせる物件にはこだわりませんでした。長期に住むつもりでいるので,初期費用でなく家賃の安さを優先しました。

周辺環境は,よく使う場所で優先度をつける

ここまでは物件そのものの特徴に注目した選び方を解説しました。ここからは,周辺環境に着目したいと思います。インドアな人でも24時間365日家にいるわけではありませんし,騒音など自分でコントロールできないものもあります。

しかし,周辺環境が完璧な物件はほぼありません。何かを優先し,何かを切り捨てるには自分なりに考える必要があります

そこで私のオススメの選び方は,「よく使う場所で優先度をつける」ことです。

「よく使う場所で優先度をつける」とは,例えば毎日通勤に列車を利用し,週に1回ジムに通い,月に1回ラーメン屋に通う人ならば「ラーメン屋に近い物件」より「ジムに近い物件」,「ジムに近い物件」より「駅に近い物件」を選ぶべきです。頻度に着目することで,余計な移動を減らすことができます。

私の「よく使う場所」例です。

  • 駅(ほぼ毎日)
  • スーパー(週に3回)
  • コンビニ(月に数回)
  • 銭湯(月に1回)
  • 公園(月に1回)
  • 図書館(月に1回)
  • ホームセンター(月に1回)

そのため,駅,スーパー,コンビニに近い物件を選びました。

「日当たりと騒音の程度」は,主に洗濯と睡眠の質にかかわります。日当たりはできれば南側,音は静かな場所が良いに越したことはありません。内見は日中に設定し,夜間,別の機会に物件周辺を探索してみると,住環境がわかってくると思います。

何を優先するかを考えて絞り込みながら選ぼう

以上,私の賃貸物件の選び方でした。

子供のいない20代にとっては,賃貸物件の役割の大半は寝る場所としての生活拠点です。比較的狭かったり,最新設備がなかったりしても,職場などよく行く場所に近い利便性の高い物件がオススメです。

引越をご検討中の方は,ぜひ納得の物件ライフを!

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