コロナ禍での結婚式――延期と規模縮小という想定外を経験して

210715コロナ禍での結婚式――延期と規模縮小という想定外を経験して その他家計管理
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先日,延期を経てようやく結婚式を挙げました。新型コロナウイルス禍で,結婚を考えている人は大変ですね。

とあるメディアにて,コロナ禍で結婚式を挙げなかった人に対して式場が金銭を支払うように訴訟を起こしたというニュースがありました。

2020年3月からのコロナ禍は結婚式を挙げたい人を直撃しています。記事では,2020年6月に結婚式を挙げる予定だった人と式場にて,キャンセル料金をめぐる見解が異なっています。

結婚式を挙げる際の契約書には「不可抗力」の際は契約を解消するという言葉がありますが,今回の災厄がそれにあたるかどうか。不可抗力だとする契約者と,そうではないと主張する式場が互いに歩み寄ることなく訴訟にまで達してしまったようです。

私たちもコロナの影響で結婚式の開催に問題が生じた当事者です。このニュースも他人事ではないものでした。

過去に書いたとおり,婚姻届を提出して共同で人生を歩み始めたのは2019年のことです。

結婚と家計・資産運用の共同管理体制
年末であわただしい中,役所に婚姻届を提出してきました。 相手は,最近つみたてNISAデビューした,自称「消費家」のうなぎんです。私と同じ20代。 今後は1人だけではなく,2人の生活...

もともとは2020年に結婚式を挙げる予定だったのにね!

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コロナの影響で結婚式の準備は振り出しに

私たちは婚姻届を提出するかなり前から結婚式については話し合っていました。2019年のうちには結婚式の日程を確定し,契約金を支払った状態でした。

選んだのはそれなりに知られた式場です。コストパフォーマンスはそれなりですが,これまでの挙式件数も多く,実績のあるところを選びました。

当時は親族・友人を中心に最大80人の規模で開催することを考えていました。互いに遠方の親族が多く,みんなを集めての挨拶も兼ねた式を挙げる予定でした。

いろいろな式場を見学し,見積もりの交渉をするところから,料理の検討や季節に合わせた装花の手配,そして衣装選び……と力を入れて準備してきたそのなかで。

新型コロナウイルス感染症が広がって,1回目の緊急事態宣言が発令。全国各地から人を集めるなんてまったく不可能な状況になりました。

進めてきた準備が振り出しに戻ってしまった!

私たちの挙式費用は4分の1以下に

幸いにも,式場とは延期の方向で話がつきました。

日程変更をするには,通常は追加料金がかかります。ですが今回は状況に鑑みて,一時的に料金を支払うものの,当日の料金に充当するという実質的に追加料金なしでの日程変更の案が提示されました。結果的にはこれをすんなり受け入れるに至りました。

キャンセルする場合でも料金は10~30万円と,だいぶ軽減された案が出されていましたね。

冒頭で紹介した記事の争点でもありますが,式を挙げる私たちとしてはコロナ禍は不可抗力ともいえる災難です。式場のほうもその当時は開催できなかったでしょう。

軽減されているとはいえキャンセル料金の支払いを提示されたことは,今となっては受け入れがたいような気もします。ですが,当時は印刷物の手配やもろもろの準備を考えると,金額は交渉するとしても多少の負担は仕方ないと考えてもいました。

それまでに担当者と密に連絡をとっていたことで式場への信頼感はありました。日程変更やキャンセルの場合の扱いについても,私たちが尋ねる前に提案してくれたという対応も好印象でした。

でも,同様に延期する人がたくさんいたので,日程は年単位でずれ込むことに!

日程変更はできたものの,立てていた計画は水の泡となりました。むしろ,招待状を送った人への個別連絡という仕事が増えました。受付・余興などの役割をお願いした人には心から謝ることになりました。

結局は,親族や友人を呼ぶことは妥協しました。規模を大幅に縮小し,家族だけの結婚式になりました。規模の小さい式でも対応できる式場だったことは幸運でしたね。

おかげでまだ会えていない親族がたくさんいますが,少なくとも互いの両親は満足してくれたようです。当初の想定とは異なりましたが,家族とゆっくり特別な時間を過ごせて,これはこれで大成功でした。

そこに至るまでに,通常の何倍もの時間をかけていただいた式場のスタッフにはお礼の言葉もありません。

なお,支払いについては,当初の規模だった場合は300~400万円の見込みでした。ですが,規模の縮小に伴って結局は100万円程度で落ち着きました。

倍以上の時間をかけてもらったのに申し訳ない!

なお,二次会も予約金の支払いが済んでいましたが,そちらは早々にキャンセル料金なしでの中止となりました。緊急事態宣言に突入して,店の営業が難しいという理由でした。

結婚式での支出は減りましたが,親族への挨拶でこれから各地に行くことになります。わが家の経済的な負担が減ったかどうかと言われると微妙なところです。

想定外はやっぱりある

紹介した記事では,契約時点で想定された挙式がどのようなものだったかの説明はありません。しかし,200万円という金額からしてそれなりの規模だったのではないでしょうか。

緊急事態宣言の1回目が解除された直後であることから,それに近いものはまず開催が難しく,式場の見解はやや無理があるように感じます。

この新郎新婦に対しては,感染症という想定外のうえに式場の対応というさらなる想定外が重なって大変なことでしょう。

私たちも「当日に急病になるかも!?」なんてことは想定していましたが,まさか新感染症の世界的な流行が発生するとは思っていませんでした。どんなに考えていても,想定外はやっぱりあります。

結果的に,なんとか挙式を終えたことにはほっとしています

状況が悪いなかでも周囲の厚意も得てなんとか乗り越えられたことを振り返ると,次のようなところが要因にあったように思います。

  • 社会的に信頼・実績のある式場を選んだ
  • 担当者や関係者としっかり連絡を取った
  • 自分の主張にもある程度は妥協した(妥協する覚悟をしていた)
  • 悪いなかでも幸運だった

お世話になった式場は食事や宿泊ができるので,恩返しの意味も含めてときどき利用しようと思います。

初心を忘れないためにもね!

さて,投資ブログっぽいことを少しだけ言うと,投資でも想定外の事態は起こりえます。あらゆる状況に耐えられると思っていても,投資家が想定してもいないところから災厄が降ってくることはあるでしょう。

今回の経験は,想定外の事態に対してうまく折り合いをつけていくためのヒントを認識させてくれるものでもありました。やはり,多くの人や識者に信頼されているものを選ぶことや,ときに妥協することで事をスムーズに進めることも重要です。そして関係する人とはしっかり連絡をとることですね。

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