下落相場で力を発揮するドルコスト平均法

投資戦略

なまずんです。

2018年12月25日,クリスマスの株式市場は「バーゲンセール」の様相を示しました。日経平均株価は5%を超える下落となり,2017年9月以来,1年3ヶ月ぶりに2万円を割り込みました(Google検索画面のキャプチャ)。

米国市場の下げを受けて,日本市場も売りが優勢となったようです。SNSでは悲観的な声もちらほら。

しかし,資産形成期にある投資家にとって,下落相場は「買い場」です。ウォーレン・バフェットは以下の言葉を説いたといいます。

あなたは今後5年間,収入を株式の購入に振り向けます。株価は高いほうがいいですか,それとも安いほうがいいですか。株価が上がって喜ぶのは,今から売ろうとしている投資家だけで,買い続けようとするなら下がり続けるほうを喜ぶべきなのです。

すでに株式投資をしている投資家にとって,株価の下落は心理的に負担に感じるかもしれません。心のどこかで,過去の自分の判断の誤りを認めるような気持ちになるでしょう。

しかし,今後購入し続ける立場であれば,下落はむしろ良いニュースとして気持ちを切り替えていきましょう

ただ,下落相場だからといって,一気に資産をつぎ込むのはおすすめできません。私が勧めるのは「ドルコスト平均法(定額購入方法)」にのっとった購入です。

すでにドルコスト平均法を用いた投資を行っているのであれば,含み益の縮小・含み損の拡大に影響を受けて積立をやめないようにしましょう。下落局面では,ドルコスト平均法は効率の良い投資方法です

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ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法は一定期間ごとに,一定の金額で同じ投資対象を買い続ける投資方法です。例えば,あるインデックスファンドを継続的に,毎月1万円購入していくといった手法です。

特徴は投資商品の購入単価を平準化できること。投資商品は常に価格が変動しています。一括投資した場合は結果的に高値で購入してしまうこともあり得るため,分散して購入するドルコスト平均法は購入のタイミングの大失敗を防げる利点があります。

また,同じ分散手法でも,ドルコスト平均法と定量購入方法では異なります(日本証券業協会 つみたてNISA 積立投資を知る)。

ドルコスト平均法は価格が安いときに多く買い,高いときは少なく買う手法です。上昇と下落を繰り返す相場では,定量で購入する方法より購入単価が下がる分,購入価格という観点で有利に投資できます。

ドルコスト平均法を実践する上での注意点

一方で,ドルコスト平均法は投資の成功を約束する夢の手法ではありません。実践の上で心掛けておくべき注意点をまとめました。

保有資産価格の下落を防ぐことはできない

ドルコスト平均法は暴落時に資産価格の下落を防ぐ手法ではありません。例えば,ドルコスト平均法を用いて購入したインデックスファンドであっても,すでに保有している分は暴落による価値の減少は指数の変動と全く同じ割合で起こります

購入方法は何であれ,日経平均株価に連動する商品を持っていれば,冒頭に紹介した2018年12月25日には5%価格が下落します。

あくまで,「購入時の」平均取得価額を平準化できるだけです。買ったあとは指数の影響を受け続けます

相場下落時に購入を継続して初めて効果がある

上の説明の続きになりますが,ドルコスト平均法の特徴は「購入時の」平均取得価額の平準化です。この効果は購入時だけ発揮されるので,下落時にも購入を継続しなければ恩恵に預かることはできません。

いわば,「ドルコスト平均法の特徴」が「ドルコスト平均法の利点」に変わるのは相場下落局面こそなのです。

買い付けを中断してしまったら,ドルコスト平均法の真価を生かすことができません。余力があるのに積立額を減らすのも,判断としては疑問です。下落相場で買い進めて初めて,同じ購入金額でより多くの資産を買える利点が生まれます。

右肩上がりの相場では,一括投資よりパフォーマンスが劣る

繰り返すようですが,ドルコスト平均法の特徴は購入時の平均取得価額の平準化です。一方的に相場が上昇し続ける局面では,ドルコスト平均法による投資では平均取得価額は上がっていく一方です

こうなると,最も運用成果が高いのは初期に一括投資した場合です。もちろん,ドルコスト平均法でも評価益は出ますが,相対的に小さくなります。

数十年単位の長期で見たときに,世界や米国の主要指数はほとんどが右肩上がりの成長を続けています。今後もこの傾向が続くと考えるならば,あえて時間分散せずに投資するのも有力な手法です(それだけのお金があれば,ですけれども)。

それでも,私がドルコスト平均法を投資の核にする理由

理想を言えば,底値付近で余剰資金を一括投資するのが資産の最大化する上で合理的です。しかし,過去はわかっても将来はわからないのが市場。

しかし,下落が10%程度か,50%か,あるいは70%程度なのか。価格を戻すまでの期間は数か月か,数年かかるのか,あるいは数十年を経ても戻らないのか。下落局面でどのくらい株価が下がり,どのくらいの期間にわたって相場が回復しないかは事前に予測できません。

大きな含み損を抱える不安定な心理では適切な判断の難しさは増します「買い場」であるはずの相場で購入を躊躇したり,あるいは将来にわたりさらに株価が低迷するのに一括投資してしまったりするかもしれません

ドルコスト平均法の特徴である「購入時の平均取得価額の平準化」は,一発で大きな利益を得られるわけではないものの,取り返しのつかない判断ミスの危険性を低減することができます。

今回の下落相場では,投資の中核とするドルコスト平均法は確実に継続していきます。

ただし,眠れないようならそれはリスクのとりすぎです。ドルコスト平均法の実施以前に,積立額を減らすほうがよいと思います。

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