株価が上がったら売りたくなる?買いたくなる?

240422株価が上がったら売りたくなる?買いたくなる? 私の投資戦略
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先日にブロガーのずずずさんねこまにあさんとラーメン会を開催して、そのときに話題になったのですが……。

「久しぶりに投信の評価額を見たらめちゃくちゃ上がっていて、利益を確定したくなった!」みたいな話になりました。

確かにもう1年以上、株高&円安で投信の基準価額は上がり続けていますよね。これ、皆さんはどうですか?

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「売りたい!」となった私の経験

実は、かつての私は同じような思いを抱いたことがあります。それは2017年末ごろのこと。

インデックス投資を始める前のことですが、2017年には当時話題になり始めた暗号資産(仮想通貨)を買っていたのです。

2017年の投資元本は85万円で、2017年末に評価額350万円まで上昇しました(その後下がることになります)。そのころは総資産が500万~700万円くらいだったので、ピーク時には資産の半分が暗号資産になっていたことになりますね。

とくに急激に上昇した2017年末には売って利益を確定したいという衝動に駆られました。そして悩んだ末に投資元本分を売却した経験があります。

このように書くとあっさりしていますが、2017年は60回以上も売買した記録がありました。激しい値動きに対して「何か行動しないと!」という感情が収まらなかったのですよね。

そのため、今回のオフ会で「売りたくなる!」という話が出てきたときには強く共感したのでした。

ですが後述するように、いまインデックスファンドを売りたいかと聞かれて考えてみても、売りたいとはまったく思わなくなっています。資産の8割以上がインデックスファンドであり、割合で言えば当時の暗号資産の状況をはるかに超えていて、運用金額で言えば12倍くらいのリスク資産になっているにもかかわらず。

逆に「買わなきゃ!」と考える人もいるのでは?

ところで、スルスルと上がっていく相場の中で「売りたい!」と思う人がいる一方で、逆に「いま買わなきゃ!」と思った人も多いのではないでしょうか。「上昇相場に乗り遅れたくない!」という見方ですね。

投資初心者へのオススメとして「一括投資ではなく最初は積み立てで!」と言われる理由の1つは、これが早く買いたい欲求をコントロールする手段でもあるからです。

株ではない資産クラスですが、最近の東京の不動産価格はどんどん上がっていて、マンション価格は10~15年前の約2倍になりました。高いと言われながらも買う人がいるのは、物価や資産価格が上がるという期待もあり、「買えるうちに買っておかないと、もっと上がっていく」という考え方があるからでしょう。

私は数年前に自宅を買いましたが、将来の住み替えも想定してややコンパクトな物件を選んでいます。上がる相場を見て、早めに住み替えたほうがいいのでは? という思いも交錯しています……。だからこの気持ちもわかります。

インデックスファンドを値動きで売買していない3つの理由

一般的にも相場の変動があるときは取引高が大きくなる傾向があります。これは多くの取引が行われるから変動するという面もありますが、注意を引くことで売買をする人が増える面もあるでしょう。

先ほど書いたように、私はインデックス投資では、相場変動で買いたい・売りたいという感情に揺さぶられることはなくなりました。

その理由は大きく3つあります。

1つ目は「いま運用をやめてしまうのは損で、保有し続けるのが得」と考えているから。私が実践している投資対象が広く分散されたインデックス投資は、社会の経済活動全般が収益の基盤になっています。

投資を続けていれば、経済活動による企業価値の増大や、株主に対する配当金によってリターンを得られます。つまり、健全な経済活動が続く限り、収益の期待値はプラスになるという構造があるのです。

この先も保有していれば長期的にはプラスのリターンが見込めるなら、いま運用をやめてしまったら損ですよね。

もし「高く売って安くなったら買う」という相場変動のタイミングを当てられる人なら別ですが、そうでない人は、持ち続けてリターンを逃さないことに注力するのが大事です。もしいま売ったときに、20年後や30年後……の自分が、それを褒めてくれるかどうかを考えてみるのも良いと思います。

対して先述した暗号資産は、基本的には需給で価格決定され、株式のようなリターンの構造はありません。それが保有するうえでの安心感の違いにもつながっているでしょう。

2つ目は、「売買は値動きに対して行うものではなく、自分の経済環境に応じて行う」という方法で運用しているためです。私の運用資産に対するスタンスは次の3つです。

  • 収入・支出の増減に応じて積立金額を設定する
  • 大きな支出が生じたときにその分の投資信託を売却する
  • 手元の現金はほぼ一定に保つ

このように、相場の変動は売買の判断につながっていません。「取れる分だけリスクを取っていく」という戦略であり、リスク許容度は市場動向ではなく私の環境次第なのでこのようなスタンスになっています。

少し冷静になって、そもそも「インデックスファンドを売却したとき、そのお金をどうするのか?」を考えてみてはどうでしょうか。

3つ目は「いくらで買ったかを考えることに大した意味がない」からです。現在までの損得は買った時点の基準価額と現在の基準価額の差で決まりますが、過去にいくらで買ったかが今後の値動きを左右することはありません。そして、最終的には売却時に出てくるお金が全てであり、現在の損益状況も関係ありません。

2000万円投資して1000万円になって運用終了するのも、500万円投資して1000万円になって運用終了するのも、どちらも最終的に使える資産額は1000万円で同じということです。

極論を言えば、「損益額」はいくらであっても「資産額」が十分であれば生きるうえでは何も問題ないのであり、過去と比較する損益よりも、将来にわたって必要な資産額を基準に考えたほうがよいのです。

それでも売買したいときは一部を売る

それでも売買の衝動を抑えられない……というときには、「一部を売却して、利確したという実績を作る」というのが良い方法ではないかと私は思います。

例えば、元本から2倍になったときに「投資元本に相当する分だけを売却する」という手法はときどきオススメされています。元本を回収済みにしてしまえば、トータルでは損失になることが絶対になくなるので、損益に心理的にはかなり楽になるでしょう。先述の通り、私もやったことがあります。

安心できるくらいに売るというのは長期投資のための良い戦略の1つでしょう。

そもそも株価が大きく上がった場合には、資産全体に占めるリスク資産の割合も増えています。リスク資産の割合が高くなれば値動きが気になるのは当然で、一部を売却するというのはリバランスの手法として自然なものです。

投資を継続していくためには心理的な安定感も重要です。自分を客観視しながら長く続けて最終的にリターンを最大化できる方法で取り組んでいければよいと思います。

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