若い人が投資を知る機会に!「つみたてNISA Meetup(つみっプ)Rookies」(9月12日開催)に参加しました

NISA・つみたてNISA
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金髪と金魚,なまずんです。

2018年9月12日に金融庁で開催された「つみたてNISA Meetup(つみっプ)Rookies」に参加しました。その報告記です。

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つみっプRookies開催概要

  • 日時 2018年9月12日(水)19時00分~20時30分
  • 場所 金融庁会議室
  • 集合 18時50分,金融庁1階ロビー
  • 定員 40人
  • 対象 ①投資経験が3年未満,または②投資経験が3年以上で,投資経験3年未満の人と同行
  • 内容 つみたてNISAなど,資産形成について学ぶ。
  • 終了後,懇親会(2000円)

会場の金融庁会議室。広い机,革張りの椅子,一人ひとりに備えられたマイクと,雰囲気に圧倒されます。省庁主催の検討会を傍聴したことはありましたが,自分がこの席に座るのは初めてで緊張しました(笑)。

メンバー

進行

今井利友氏(金融庁)

有識者(50音順)

岩城みずほ氏,岡田篤氏,島田知保氏,山崎元氏

投信ブロガー(50音順)

吊ら男氏(吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)),ナイトウォーカー氏(NightWalker’s Investment Blog),水瀬ケンイチ氏(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー),虫とり小僧氏(いつか子供に伝えたいお金の話

参加者

約30~40人+金融庁インターンの学生20人ほど

全体的に20~30代くらいの若い世代が多かったです。

率直な質問と有識者・投信ブロガーの親切な回答が印象的

今回,私は初参加でした。2017年4月にiDeCoで投資信託を購入したのがスタートですので,まだRookiesの枠に入ります(笑)。

ほぼ定刻の19時につみっプRookies開始。以下,当日のメモを元に概要を記録します。

子どもにお金の知識を教える動画を紹介

冒頭の5分間は,金融庁が小学生を対象に開催した「小学生のためのハッピー・マネー教室」(講師:岡本和久氏)のダイジェストを動画で紹介しました。
「お金はなぜ大事か?」といった話題から始まり,小学生に投資の仕組みを概説するといった内容でした。金言がたくさん盛り込まれていて,私も小学生の頃に教わりたかったです(笑)

  • お金は感謝のしるし
  • 人生の目的は,しあわせ持ちになること。お金はそのうちの一つ
  • お金は「ためる,つかう,ゆずる,ふやす」の4つに分けて考える
  • 貯金箱に入れたお金はたまっているが,ふえていない

海外に比べ,日本人の金融リテラシーの低さが指摘される昨今ですが,このような金融教育が普及することで選択肢は広がるように感じます。

金融庁がつみたてNISAを推進する理由

動画のあとは,金融庁の今井氏からゲスト8人の紹介。そのまま15分間ほど,今井氏が資料を用いてつみたてNISAスタートまでの経緯を説明しました。

右から今井氏,山崎氏,岩城氏,岡田氏,島田氏。

今井氏の解説で印象に残った点を以下にまとめます。

  • 日本の家計金融資産は50%以上が現預金であるのに対し,米国は株式・投信が50%,英国は42%を占める
  • 一方で,米国も1980年代後半までは日本とほぼ同様の構成だった
  • 米国は401k(個人型確定拠出年金)制度で投資信託への資金流入が起こった
  • 日本で,現預金口座しか持たない世帯は全体の31%にのぼる
  • 約3割のNISA口座は開設後,稼働していない。その理由は少額投資・積立投資の知識不足
  • 国内の投資信託の約半数は3%以上の販売手数料を取る
  • 国は長期の資産形成を後押ししたいゆえ,「つみたてNISA」適用商品を絞り込んだ

テンポ良い解説で,金融庁がつみたてNISAを推進する理由がすっきりとわかりました。金融庁の立場からNISA口座の稼働率が高くない現状の分析や,高手数料商品への問題意識が提起されたのは力を入れている証拠と推察します。

家計金融資産の内訳や401k,手数料の話などはやや予備知識を要する点もありましたが,本日の内容が把握できていれば適切な投資人生のスタートを切れるのではないかという点でRookiesには必須の内容でした。

素朴な質問に有識者,ベテラン投資家が答える!

今井氏の解説の後は約1時間にわたり,参加者と有識者の質疑応答タイム。質問と回答をダイジェストいたします。

私もこの機会に,立派なマイクを使って質問させていただきましたよ!

◆長くなってしまったので,回答の詳細は以下の記事をご覧ください。

質疑応答詳細「つみたてNISA Meetup(つみっプ)Rookies」(9月12日開催)
なまずんです。 2018年9月12日に金融庁で開催された「つみたてNISA Meetup(つみっプ)Rookies」の質疑応答の詳細です。長いのでページを分けました。概要や回答した...

●今井氏の説明中,現預金口座しか持たない人(31%)というのは,定期預金口座も持っていないということか
●金融庁として,子どもへの投資教育への取り組みはどの段階か
●投資初心者→中級者のステップアップに,何をする?
●生活防衛資金とリスク資産の振り分けは?(子どもの教育費を含めて)
●投資の勉強に役立つおすすめ本は?
●『ウォール街のランダム・ウォーカー』の間違い箇所のヒントをください。
●税制改正要望に挙がっている「NISA口座保有者の出国時にNISA口座を継続利用できる」制度の進捗
●手持ちの300万円を投資したい場合,時間を分散させるべきか
●つみたてNISAにアクティブファンドが入っている理由
●新興国通貨建ての債券を購入する親族がいる。やめさせるにはどうすればよいか,助言を
●債券をポートフォリオに入れるか
●家族全体でポートフォリオのバランスを取ったほうがよいか
●周りに投資家がいない状況。どれくらいの知識を持って投資を始めるか
●これから投資を始める人にオススメの商品は
◎ゲストからの質問:投資を始めた目的は?
◎ゲストからの質問:保有口座は対面? ネット?

……以上! 盛りだくさんでした。オススメの1本や生活防衛資金の考え方から,家族内の深刻な課題までさまざまな質問が飛び交った1時間でした。

個人的に意外だったのは債券への期待の低さです。質疑応答では有識者から,ポートフォリオに入れなくて良い(特に非課税口座)という意見が多かったので面食らいました。また,『ウォール街のランダム・ウォーカー』は私が最初に読んだ投資本(今振り返ると,内容的にも重量的にも重い本をよく読んだなと)で,その中に解釈が怪しい箇所もあるとの指摘は新鮮でした。どこが違うか,あまりわかっていませんが。

投資資金はリスク許容度の範囲内であれば時間分散しなくてよいとの意見については,理論的にはわかるのですが,心理的に一括投資は厳しそうですね。もちろん私は(まとまった資金がないので)積立投資一択ですけれども!

懇親会

その後,隣の部屋で懇親会。ついに新しい名刺(魚on女子)の出番がきました!(笑)

虫とり小僧さんの乾杯の挨拶で始まりました! 見た目,全然小僧じゃない!

Twitterの中の人が集結していて驚きました(笑)。

懇親会中には『お金は寝かせて増やしなさい』執筆の水瀬ケンイチさんにサインをいただきました!(笑)

せっかくの機会なので「日本在住の身として,世界の時価総額(日本:海外先進国:新興国=1:8:1)で株式を持つのは為替リスクがちょっと不安な気もする」という率直な質問をぶつけてみました!(水瀬さんはほぼ株式部分はほぼ1:8:1で持っています)
水瀬さんの答えとしては,それほど心配ないのではという内容。給与が日本円で入ってくるため,為替の短期的な影響を考える必要性は少ないといった趣旨でした(2年分の生活防衛資金という安心感も背景にありそう……と勝手に推測しています)。

会の終盤ではナイトウォーカーさんにご挨拶に名刺を差し出したところ,「あ,なまずんさんですね!」と,アイコンでご存じだった様子。目の前の人間(仮の姿)とアイコン(真の姿)の違いに言及され,私は「好きなキャラクターです」と血迷ったことを言ってしまいました
20~30代の人が多いですね,とお話ししたところ,「そうでなきゃいけない。若い世代がどんどん増えていかなければ」と私のような20~30代に投資を知ってもらう意識をお持ちのようでした。

帰りがけには吊ら男さんの私生活についてもちょっぴりお話を伺えました。インデックス積立投資家の集まりは和やかな雰囲気になるなぁと思っていますが,有名ブロガーさんたちもそれは同じみたいですね。

宴もたけなわ,22時ごろの官庁街はきれいな夜景でした。

参加者の方で,ご挨拶できた方

懇親会は投信ブロガーの他,Twitterでよくお話しする方がたくさんいらっしゃいました。金融庁こそリアルツイッタランドです(他人のこと言えませんが,リアルでお会いするとアイコンと全然違って一瞬混乱してしまう)。

ご挨拶できたのは,
・とむたむさん
Takuさん
あおまめさん
めんさん
Wakabaさん

みなさん初対面でしたが,なんだかんだで盛り上がった記憶があります。(いつも通り)あまり投資の話はしなかった気がする……。お名刺もらっていなくて,抜けてます!って方がいたらお知らせください。申し訳ございません。

Nittaさん,真鯛さんは懇親会にはいらっしゃらなかったようです。ご挨拶しそびれてしまったので,またの機会によろしくお願いいたします!

報告記として真面目にまとめました。もちろん,参加は仮の姿です。金髪ではないし,頭に魚を載せていることもありません。

今回はつみっプに参加して,同世代の人の多さにうれしさを覚えるとともに,同じ立場として居心地の良さと感じました。投資への社会的関心の高まりはあるとはいえ,一般的な同世代の人は投資を特別視する雰囲気がありますから

投資は必ずしも,全員が行わなければならないものではありません。しかし,投資の知識を持ち,その上で投資しない道を自ら選ぶ人生と,知識不足で投資という選択肢をそもそも選べない人生では雲泥の差があると思っています。
この思いを胸に私は微力ながらブログという形で発信していますが,まだ私自身,実践を始めたばかりです。体系だった学びとして充実した金融教育が提供される未来を待ち望みたいと思います。

◆本日の模様はQUICK資産運用研究所の記事にもなっています。

投資ビギナー×つみップ 「お薦めの1本は?」 - 資産運用・資産形成|QUICK Money World - 株式投資・マーケット・金融情報の総合サイト
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◆2019年12月には,「つみップ for Teathers」に参加しました。合わせてお読みください。

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