なまずんです。
先進国株式クラスの投資信託の低コスト化を進めるであろう,大きなニュースが飛び込んできました。
2019年5月23日,人気インデックスファンド「<購入・換金手数料なし>」シリーズを運営するニッセイアセットマネジメントが,同シリーズの6ファンドの信託報酬を引き下げると発表しました。
6月27日から信託報酬を引き下げ
ニュースの概要をまとめます。
いずれも6月27日から新しい信託報酬率となります。
外国株式は0.1%を下回る水準に
今回手数料を引き下げるのは以下の6ファンドです。
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド
- <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
外国株式
税抜で年率0.1090%の信託報酬率を0.0999%に引き下げます。0.0091%の引き下げです(表はプレスリリースより,他も)。
外国債券
税抜で年率0.17%の信託報酬率を0.14%に引き下げます。0.03%の引き下げです。
国内債券
税抜で年率0.139%の信託報酬率を0.120%に引き下げます。0.019%の引き下げです。
TOPIX,バランス(4資産均等),日経平均
いずれも税抜で年率0.159%の信託報酬率を0.140%に引き下げます。0.019%の引き下げです。
◆TOPIX,バランス(4資産均等)
◆日経平均
先進国株式の信託報酬が0.1%を下回る時代が思ったより早く来た
プレスリリースには,<購入・換金手数料なし>シリーズの純資産残高の年次推移が掲載されています。
ここまで,きれいな右肩上がりです。このうち半分以上はシリーズの目玉であり,純資産総額1000億円を超える「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」です。
同ファンドは設定以来,「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」で2014年から3年連続第1位,その後も2018年まで2位以内をキープし続けるお化けファンドです。毎年,信託報酬を切り下げていくことで投信ブロガーの支持を得てきました。今回の信託報酬改定で,シリーズは5回目の引き下げになるそうです。
今回,信託報酬を引き下げたファンドはすべて,業界で最低の信託報酬率となりました。外国株式(先進国株式)以外はeMAXIS Slimシリーズなどと並ぶ最低水準で,外国株式は単独トップです。
先進国株式クラスは信託報酬0.1%のラインをいずれは突破する時代が来るだろうと考えていましたが,「思ったよりも早く来た」と感じたのが率直な感想です。運用会社にとってみれば,顧客が長期的に安定して入金してくれるつみたてNISAをはじめ,積立投資の市場を少しでも多く押さえたいはずです。各社の激しい低コスト化競争はまだ続いています。
私は今回の6ファンドのうち,外国株式とTOPIXを定期積み立てしていますが,今後にも期待してバイ&ホールドしようと思います。
◆ここのところ,立て続けに人気インデックスファンドシリーズを運営する各社が信託報酬の引き下げを発表しています。投資する立場からは歓迎です!
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