東京電力から楽天でんきへ変更①――賃貸物件でも新電力が使えます

191013東京電力から楽天でんきへ変更① 賃貸物件でも新電力が使えます その他家計管理
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私は賃貸物件に住んでいるのですが,賃貸物件でも全く制約なく電力会社を変更できるのですね。

このたび,家庭用の電気の契約を切り替える手続きをしたところ,簡単に変更できたので驚きました。

2回に分けて,電力自由化について私が調べたことと,東京電力と楽天でんきの料金の比較についてまとめます。今回は電力自由化についてまとめます(次回は明日)。

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電力自由化とはなにか

2016年4月に家庭向けを含む低圧電力の供給が自由化され,これまで東京電力,関西電力などによる地域独占状態だった電力会社を選べるようになりました。現在,いわゆる「新電力」と言われる登録小売電気事業者は600を超えています(2019年10月1日時点,経済産業省)。

電力自由化の仕組みと新電力

新電力を検討しているのであれば,簡単にでも仕組みを理解しておくほうがよいでしょう。経済産業省の動画解説がとてもわかりやすいのでおすすめです。

要点を述べると,電力供給は「発電する」「送電する」「小売する」の3つの段階からなります。自由化されたのは「小売する」部分です。

たとえば,これまで東京電力の管内だった地域では,新電力に切り替えると,「発電する」「送電する」は東京電力,「小売する」が新電力の取り扱いになります。新電力は,発電・送電を東京電力に依頼,すなわち電気を仕入れ,それを契約者に販売する仕組みです。

発電・送電はこれまでと同じく東京電力が担いますので,小売会社を新電力に切り替えても電力供給が不安定になるといった心配はありません。災害時の大規模停電も送電トラブルですので,どの小売会社と契約していてもこれまでと同様の復旧が行われます。

なまずん
なまずん

なんとなく,価格が安い代わりにサービスの質も落ちる格安SIM(MVNO)と似たイメージをもっていましたが,電力供給の心配は不要と知って安心しました。

すでに2割以上の契約が新電力に切り替え済

電力事業を監督する経済産業省の調査によると2018年9月時点で,新電力への切り替え率は20%です。ここまで右肩上がりで増加しているので,2019年10月の執筆時点では3割近くになっていると予想されます(図は同調査より)。

新電力の割合

旧来の電力会社からの移行のほか,新電力どうしの乗り換えもあるようです。電力自由化により新しい市場ができました。通信サービスなどとのセット化やポイント還元など,価格・サービス面で多様な工夫が期待できるので,利用者の立場からはよい方向です。

賃貸物件でも入居者の判断で新電力が使える

なまずん
なまずん

賃貸物件に住んでいても新電力が使えるのでしょうか?

基本的には利用できます。送電線や電力メーターは電力会社の持ち物であるため,賃貸物件でも持ち家の場合と同様に,新電力への切り替えは可能です。

工事が一切必要ないので,管理会社やオーナーの持ち物ではないため,そういった人たちに特に連絡する義務もありません(メーターを付け替える必要はありますが,電力会社が実施してくれるため,とくに入居者が依頼する必要はありません)。退去時は解約するか,次の引越時に連絡すればよいだけだそうです。

しかし,大規模マンションなどでは各家庭が個別に電力会社と契約するのではなく,一括して特定の電力会社と契約している場合があります。この場合は契約を変更することが難しいです。

賃貸物件でも切り替えよう!

「電力自由化」といっても,発電や送電はこれまで通りの電力会社が運営し,料金体系やサービスのみが変わるだけです。

電力の供給はこれまでと全く変わりなく利用できることには安心しました。また,賃貸物件でも特に問題なく利用できることがわかってよかったです。

新電力は他のサービスとのセット売りをしていることも多いので,よく使うサービスと連携した電力会社を選ぶことで,これまで通り電気を使いながら生活の利便性を上げることができるでしょう。

なお,私は「楽天でんき」に切り替えました。東京電力と楽天でんきの比較は次回に。

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