毎月の支出と「運用資産残高の300分の1」を比べてみよう

230821毎月の支出と「運用資産残高の300分の1」を比べてみよう インデックス投資
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分配金の出るETF(とくに高配当株ETF)が支持される理由の1つに、「配当金が出てくると投資による収益を認識できる」という点があります。年間の生活費と配当金を比較すれば、その収益の大きさも実感することができます。FIRE(経済的自立と早期退職)を目指している人にとっては、これがわかりやすい指標になっているわけですね。

分配金を自動で再投資するインデックスファンドで資産形成していると、売却しなければ一切お金が出てくることはありません。ですので、確かに自分の資産形成の現在地がどのあたりなのかわからなくなりがちです。

しかし、もちろんインデックス投資でも同じような考え方ができます。このような状況に対して私は次のようにとらえている、というのを本記事では説明してみます。

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運用資産残高の300分の1くらいが毎月の平均的な収益

その方法というのが、本記事のタイトルにした「毎月の支出」と、「運用資産残高の300分の1」を比較してみるというものです。

インデックスファンドのリターンを仮に年率4%(=運用資産残高の25分の1)とすると、毎月のリターンはその12分の1。「運用資産残高の300分の1」とは、年率4%で運用できた場合、1か月あたりの収益がいくらかを計算した金額です。

今回は目安を知るという趣旨なので、ずっと年率4%で推移するわけでがないとか、収益への課税などは無視して考えています。

たとえば運用資産残高が300万円であれば、月々の収益はおよそ1万円分。わが家の場合、水道料金と電気料金を足すと毎月約1万円です。だいたい300万円分の資産を運用していれば、「水道と電気については経済的に自立できている(資産運用の収益でカバーできる)」と考えています。

このように、インデックスファンドでの資産形成では明確に現金が入ってくるわけではないですが、換算を1つ挟めば、現在の運用資産でだいたいどれくらいの支出をカバーできるかを知ることができます。

逆に考えればFIREに向けた目安にも

これを逆に考えて、「毎月の支出の合計の300倍」の運用資産を準備できれば、およそ経済的自立が達成できると考えることもできます。

月の生活費が25万円の家計ならば運用資産として7500万円。30万円ならば9000万円……といったところです。

これは平均年率4%で運用できれば元本を減らさずに生活できる水準なので、元本も取り崩しながら生活していく予定ならこれより資産が少なくても経済的自立と言えるかもしれません。

ただし、FIREして運用収益だけで生活するつもりであればもっと細かくシミュレーションして、また下落リスクやインフレ、突発的な支出の可能性も織り込むべきです。が、速算のための目安としては使うことができそうですね。

資産形成の進捗を感じる方法になる

わが家の場合は現在、運用資産は約3000万円。住宅ローンの返済が月約10万円なので、運用収益で住宅費がだいたいカバーできる程度まで資産が育ってきました。

こうやって毎月の支出に当てはめて考えると、インデックス投資家でも資産形成の進捗を身近に感じられますね。

そして、わが家の毎月の支出は約50~60万円。FIREのためにはこの300倍となると……。共働きということで支出が多くなりがちということを差し引いても、現在の生活水準では道のりは遠そうです。

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