人気インデックスファンドの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(オルカン)が9月13日に、「楽天・全米株式」(楽天VTI)が9月9日にそれぞれ純資産総額7000億円を突破しました。
どちらも継続して資金流入が続く人気のファンドです。節目の純資産総額の突破、おめでとうございます!
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は月に300億円売れている
2018年10月31日に設定された「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は設定から4年足らずで純資産総額7000億円に到達しました’(画像はウェブサイトより)。
グラフでもわかるように,資金流入は加速しています。4000億円を突破したのが2022年1月4日、5000億円を突破したのが2022年4月5日、6000億円を突破したのが2022年7月20日でした。だいたい3か月で1000億円ずつ積み上げています。
純資産総額は基準価額の上下の影響も受けていますが、それを補正したモーニングスターのデータでみても月に300億円程度が売れています。つまり、暦日1日あたり10億円(営業日だけで考えれば1日15億円)ものペースで売れています。
私が投資を始めた2017年ごろは、「純資産総額で300億円」に達するような低コストインデックスファンドですら数えるほどしかありませんでした。それが毎月300億円も流入するファンドがこうやって現れています。5年で「貯蓄から投資」は大きく進みましたし、優れたインデックスファンドも増えました。
「楽天・全米株式」も月に200~300億円の売れ行き
「楽天・全米株式」のほうは2017年9月29日に設定されました。こちらは設定から5年ほどで純資産総額7000億円に達しています。
「楽天・全米株式」は設定以来、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」や「SBI・V・S&P500」といったS&P500に連動し、かつより信託報酬の安いライバルファンドとの競争にさらされています。それにもかかわらず、資金流入は衰えずに純資産総額が積み上げられている状況です。
モーニングスターが調べている月次資金流出入額をみても200~300億円が継続的に流入しています。
連動する指数も含めて直接競合する「SBI・V・全米株式」もよく売れていますが、現時点では「楽天・全米株式」のほうが売れています。
いずれも1兆円ファンドになる日は近いと予想
まだ気の早い話ですが、2月に1兆円を突破して、現在までに1.5兆円を突破している「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」に続いてこれらのファンドもいずれ1兆円ファンドになるのではないかと思っています。
全世界株式インデックスファンドには「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の競合になるようなファンドがなく、今後も純資産総額は伸びていくでしょう。
「楽天・全米株式」にも変わらない人気があり,SBI証券以外では買えない「SBI・V・全米株式」が販路を大幅拡大しない限りは、今後もペースを維持するのではないかと思っています。
株価の暴落がなければ、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は1年以内に、「楽天・全米株式」も2023年のうちには1兆円に達するのではないでしょうか。
こういった優れたファンドにきちんとお金が集まるという点は良い傾向です。運用会社にも引き続き確実な運用を期待したいです!
節目の金額の突破、おめでとうございました!
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