近い将来,ブラックロックとバンガードが世界の株式市場を席巻する?

投資信託・ETF

何でもEnglishにするなまずんです。

神奈川県の黒岩知事について調べていて,勢い余って「ブラックロック」を検索。
ブルームバーグの記事にたどり着きました(余談はここまで)。

ブラックロックとバンガードが支配する世界-数年で運用額2250兆円に
米ブラックロックと米バンガード・グループという2大資産運用会社が支配する世界を想像してみてほしい。そこでは運用資産の合計額が米国の現在の国内総生産(GDP)を上回り、ほぼ全てのヘッジファンドと政府、退職者が両社の顧客となる。

資産運用会社が巨大になりすぎると市場の原理が働かなくなると指摘しています。
運用残高の拡大が世界的に加速することはコンサルティング会社のPwCも訴えていますから,的を射た問題提起と感じます。

私は現在,バンガード社のVWOに積立投資していますので,資産運用会社の巨大化には微力ながら一役買っている状態です。今後の見通しについては私たちも知っておくべきだと思っています。

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2025年,資産運用会社への資金流入が続く世界

ブルームバーグは資産運用会社の大規模化を懸念

投資家が投資信託に投じたお金はどこにいくのでしょうか?
答えは資産運用会社を通じて市場に入ります。インデックス投資であれば,市場で資産運用会社がインデックスに連動するように買い付けます。

記事は資産運用会社ブラックロック,バンガードへの資金流入が今後も進み続ければ,2025年までに両社で20兆ドル以上の運用残高になる見込みと分析。市場への支配力が高まりすぎるだろうと警鐘を鳴らしています

ブラックロックとバンガードは,いずれも既に世界最大の資産運用会社の一つだが,運用資産額の合計が10年もたたずに20兆ドル(約2250兆円)に達する見通しであることが,ブルームバーグ・ニュースの推計で示された。これほどの額が両社に集中すれば,資産運用業界の均衡が一変するだけでなく,2社による米大手企業の支配が強まり,市場の効率性とコーポレートガバナンス(企業統治)という2つの柱が試される状況となる可能性が高い。

記事によれば,2017年の2社の運用資産残高の合計は約10.7兆ドル2025年には現在の約2.5倍の26兆ドルにまで膨らむと予想しています。運用残高3位のステート・ストリートも合わせれば相当な金額となるでしょうね。

現在の10.7兆ドルという規模も相当なものですね。世界の株式時価総額は2017年末時点で84兆ドル日本経済新聞)。10.7兆ドルは株式,債券,その他の資産の合計ですから単純比較はできないものの,世界の資産運用残高にかなりの影響を及ぼしていることは確実です。

もっと身近には,日本の2016年のGDPが約5兆ドルですからその2倍以上2社の運用残高だけでそれほど大きいのです。

PwCはインデックス投資の加速を予測

コンサルティング会社のPwCは「アセットマネジメント2025」という資産運用業界の分析を出しています。

ブルームバーグの推測と同じく,市場規模の拡大と資産運用会社への資金流入を予測。資産運用業界全体の規模は2016年の84.9兆ドルから2025年には145.4兆ドルへ増加するとしています。

インデックスファンドは低コスト化の中で優位性を持ち,2016年の14.2兆ドル(全体の17%)から2025年には36.6兆円(25%)と金額にして2倍以上の伸びを見せると推測。ただ,アクティブ運用も割合は減るものの資金は流入し続けると述べています。

ここでもインデックスファンドがあまりにも拡大すると効率的な市場を形成する力が弱まることが指摘されています。ただその点を,アクティブ運用にとってはチャンスと見ているのがPwCの分析です。

PwCの報告は業界を取り巻く環境なども分析しており,時間があればぜひ読んでみてください。

インデックス長期投資は継続,けれども……

資産運用会社の運用資産残高が今後あまりに急速に拡大する予測であることは驚きました。市場全体の拡大以上に,資産運用会社への資金集中が続くのではないかと思います。
あまりに資金が集中してしまうと,例えばインデックスへの組み入れ,除外の際に大量の株が売買され,株価に甚大な影響を与える可能性も出てくると思います。

もちろん,現時点で私として取るべき戦略はインデックス長期投資で変わりません。今の段階では,「将来はどうなるかわからない」。
ただ現在の延長線上にある,少数の資産運用会社への資産集中を世界がどう見るか,そしてそれが市場にどのような影響を及ぼすかは今後の議論に耳を傾けておかなければならないと感じています。

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